<神田川沿いの街 早稲田の街と庭園-9>

神田川沿いの街歩き③

□ 街と植物① なにげない景色だけど‥‥

 街を歩いて見る景色は、つい目立つもの、美しいもの、変わったものに視線を止めがちになります。

一寸見ただけではつい見逃してしまう景色も、じっくり見直してみると思いの外すごいものであったりすることがあります。

 この写真の景色は、早稲田の街で見逃しかけた景色です。一見どこにでもありそうな、なにげない景色ですが、よく見れば門の前の狭い空間に、4~5mもあろうかという木が2本も植えてあるのです。

 「それがどうしたの?」と言われそうですが、こんな狭い、人ひとりがやっと通れるようなような間隔で木を植えることはまず考えられないことです。まるでゲートツリー(入口、つまりゲート性を視覚的に強調する植栽。2本を1対で植栽される)とでもいうような植栽ですが、これはなかなかすごいことで、過密都市東京の街に少しでも緑を増やす運動を進めている私にとっては、画期的(?)な手法であると思われるのです。要は、人が通行する空間には枝葉がなく、人の頭の上の空間に枝葉を茂らせて、人と植物が立体的に利用する空間を使い分ける、という一種の「すみわけ理論」の見事な事例なのです。

 東京の街に少しでも緑を増やそうということは考えていても、現実には木を植える場所がないということが多いのですが、でも〝この手があった〟のです。狭い場所でも木を植えられる画期的な手法は、街の中でなにげなく、そしていつも見逃されていたのです。街角探検隊は、またお宝を見つけました。

 

 

 

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