<神田川沿いの街 早稲田の街と庭園-17>

明治期の特色を残す庭園

大隈庭園⑦

□ 戦後のキャンパス再建と新しい大隈庭園

 昭和24年から始まったキャンパスの建物の再建の動きの中で、大隈庭園に直接関わる大隈会館の復旧も行われました。大隈会館は、元の大隈邸の位置とほぼ同じところに、25年6月28日に竣工しました。木造平屋建、和洋折衷式、延150.96坪の建物です。庭園も全部ではないにしても、修復されたようで、図-9と図-10の写真には、昭和27年頃の大隈会館が写っています。

図-9 再建された大隈会館と庭園(『早稲田大学百年史』)
図-9 再建された大隈会館と庭園(『早稲田大学百年史』)
図-10 流れを手前に芝生の先に新大隈会館
図-10 流れを手前に芝生の先に新大隈会館

 これを見ると、切妻屋根の大隈会館とその周辺の広い芝生、そして流れとが修復され、焼失前の景観に近い状態が造られています。

 

 昭和27年9月には、元・大隈邸の茅葺の茶室のあった辺りに、古民家完之荘が移築されています。この完之荘は、OBの小倉房蔵が、飛騨の山村に残っていた600~700年前と推定される古民家の一部を自宅に移していたもので、大隈庭園内にあった、焼失した茶室のかわりに、再び移築したもので、庭園景観の回復に寄与しています。

図-11 完之荘(『早稲田大学百年史』)
図-11 完之荘(『早稲田大学百年史』)

 昭和30年11月3日には、大隈会館に接続して、校友会館が建てられました。鉄筋コンクリート造2階建てで、庭園に面して近代的建築が建ち、庭園も新しい景観と新しい役割が求められる時代になったのでしょう。

 これ以降も、大隈庭園の周辺で新しい建物や施設の建設が相次ぎ、44年頃には図-12のように、庭園は縮小されてしまいました。

図-12 昭和44年頃の建築配置図と大隈庭園(『早稲田大学百年史』)
図-12 昭和44年頃の建築配置図と大隈庭園(『早稲田大学百年史』)

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