<神田川沿いの街 早稲田の街と庭園-19>

明治期の特色を残す庭園

大隈庭園⑨

□ 昭和40年代の姿

図-15
図-15

 さらに西田氏の写真を見ていきます。図-15は、流れのほとりから大隈会館(左側)と校友会館(右側)とを見た写真です。大隈会館は和洋折衷、校友会館はコンクリート造の現代風です。流れと芝生の庭は昔の姿に修復されたようにすら見えています

図-16
図-16

 図-16は、逆に大隈会館から芝生、流れ、そして背景の築山を眺めた写真です。芝生の中には飛石や延段が見え、ゆるやかに傾斜のついた芝生の先に流れがあります。築山もなだらかで、一部分芝生の広場のように見えるところもあって、明るく広がりのある景観です。なによりも現代と違って、背景に建物が見えないのは気持ちのよいものです。

 図-17は、流れを写したものです。西田氏は池畔というキャプションをつけていますが、水流もゆるやかで巾もあるので、流れのような池、池のような流れとも見るのかもしれません。護岸の石が小さく、かえって草本類の大株が護岸を覆っているところなど、西田氏のいう「女性的で優雅」という言葉がうなずける表現といえるでしょう。

 

 図-18は、流れの中流部で、雪見灯篭が据えられ、松の木が立ち、景観のポイントとなっているところです。そのため、最も和風の印象が強い部分でもあります。 また、これらの流れ沿いの低木の刈り込みは、全体に現在よりも低く、そのため水面がよく見えると共に、見透かしが良いのです。現在の刈り込みの高さも改めて検討してみてもよいのではないでしょうか。

図-17
図-17
図-18
図-18

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