<神田川沿いの街 目白台の街と庭園-3>

神田川沿いの街歩き⑦

□ 目白台、景観と調和する外構のデザイン

 水神社のかたわらに、神田川に面して民家があります。この民家の門廻りや塀のデザインがとても良く、このあたりの景観に調和しているのは、なんともうれしいものです。

図-6
図-6

 図-6の写真は、薄く軽やかな屋根と、横格子の数寄屋風の門です。道路からは一段高く設けられていて、その門の前は自然石を組んだ階段が造られ、石の間には下草が植えられていて小さな庭のようになっています。自然石のため、足元の安全を考慮して手すりも設けてあります。

 

 この門前の小さな庭(?)は、機能性と美しさとが見事に融合している外構のデザインといってよいのではないでしょうか。門が一段高くなっているのは、目の前の神田川があふれたときの浸水対策と思われます。そして高くしたために必要となった階段を、狭い空間という制約の中で、機能だけを考えて造るのではなく、自然石を組んで、階段とも、土留ともそして下草を植えて庭ともしているのですから、見事という他ありません。

図-7
図-7
図-8
図-8

図-9
図-9

 図-7,8の写真も、門は屋根がついた縦格子の扉で和風ですが、塀はコンクリートの打ち放しとしています。しかし特別の型枠で打ったのでしょう、横筋がくっきりと浮かび出ています。なにやら京都の大きな寺院等で見る築地塀の一種の筋塀を思わせるようです。現代的でありながら「和」を感じさせるデザインといってよいでしょう。笠木は金属で、半丸瓦の形をよりスッキリとさせて、載せられていて、これもよく調和しています。

 

 塀越しに伸びた枝に、紅い実がついていました。マユミでしょうか。そんな山の木が妙にこの塀に似合っているような気がして、写真を撮らせていただきました。

ミニ知識

筋塀(すじべい)

定規筋(じょうぎすじ)といわれる横筋のある土塀。御所または門跡(もんぜき)などの寺院にあるもので、筋の数は格式により異なり、五本が最上。(広辞苑)

 

 


 この土地は、先に書いたように、都内でも稀な歴史と、川と台地、坂、そして緑が一体となった景観が、セットとして残されている土地です。こうした土地に住んでいる方々が、自らの住まいの門廻りや塀を、景観に調和させようとしていることが、とてもうれしく、ありがたく思われるのです。

 

 

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